製薬・創薬業界『新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの感染力比較』

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当記事は2020年04月21日にSKメルマガで配信されたコンテンツです。

当記事はSKブログへの転載ルール「同内容がメールマガジンで配信された日にちから10日以降」に基づき掲載されます。

 

エッセイ配信 – 製薬・創薬業界『新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの感染力比較』

海外メディアのVoxは「Coronavirus is not the flu. It’s worse.」と題し、新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの比較やその感染に関する危険性を動画によって解説しています。

 

・Coronavirus is not the flu. It’s worse.

 

結論はタイトルにもある通り、新型コロナウイルスは季節性インフルエンザよりも感染症としての危険性が高いことです。

その一番の理由が感染拡大力であり、その数値を疫学では「R0(基本再生産数)」として表しています。

R0は「一人の感染者から何人に広がるか」を測る数値です。

例えば季節性インフルエンザのR0は1.3です。

対して、新型コロナウイルスのそれは2.0-2.5とされており、季節性インフルエンザと大差が無いように思えます。

なお既にワクチンがあるものの、参考までに、非常に感染力の強い「はしか」のR0は12-18となっています。

さて、はしかのR0を考えると新型コロナウイルスと季節性インフルエンザのR0には殆ど差が無いように感じますが、同動画では10回の感染が広がった場合の感染者数をシミュレーションしています。

その結果、季節性インフルエンザの10回感染が広がった場合の感染者数は合計56人と推定されました。

そして、同条件下での新型コロナウイルスでは、感染者数の合計が2,047人以上と推定されました。

初期値が僅差でも、10回感染が広がった場合を考えると、感染者数に大きな差が見られました。

さらに同動画は潜伏期間にも焦点を当てています。

季節性インフルエンザの潜伏期間は約二日間であるため、感染後直ぐに自分の感染または病気を把握出来ます。

しかし、新型コロナウイルスの場合、潜伏期間が最短で五日間、長ければ二週間と長期なため、無自覚のまま感染を広めることに繋がってしまいます。

その他、抗体の有無(季節性インフルエンザは有るが、新型コロナウイルスは無い)、入院率(季節性インフルエンザ:2%、新型コロナウイルス:20-31%)、致死率(季節性インフルエンザ:0.1%、新型コロナウイルス:1-3%)も新型コロナウイルスの感染力の強さや深刻度を表しています。

結論として、同動画は新型コロナウイルス感染者数は世界人口の20-60%を占めると推測し、季節性インフルエンザ感染症とは全く異なる状況に陥っていると警告しています。

 

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