メディシノバ  2019年5月から続く下降トレンドの終焉に向けて(後編下:財務リスク)

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<当記事は2020年03月08日にSKメルマガで配信されたコンテンツの一部になります。>

<当記事はSKブログへの転載ルール「3つ目の内容が配信された翌日以降」に基づき掲載されます。>

 

2019年5月以降、10ヶ月間程続いているメディシノバ株の下落がそろそろ終焉を向かえるのではないかと感じています。

その理由を、現在恒常的にメディシノバに関わっている4つのリスク(経営者リスク、事業進捗リスク、上場廃止リスク、財務リスク)から紐解いていこうと思います。

 

4.財務リスク

現状、メディシノバの財務リスクは特に見当たりません。

「3.上場廃止リスク」でも述べたように、事業活動の存続に支障を来す状況は主に財務内容から発生します。

メディシノバのファイナンス戦略を一言でまとめると「無理はしない」です。

このことは、助成金により行われているパイプラインの数からも見て取れます。

 

<助成金により行われているパイプライン / フェーズ / 助成金提供者>

・終了:進行型多発性硬化症 / フェーズ2b / NeuroNEXT
・進行中:DCM(変性性頸椎脊椎症)/ フェーズ2b3 / イギリス国立疾病研究センター
・終了:メタンフェタミン依存症 / フェーズ2 / 国立薬物濫用研究所
・終了:オピオイド依存症 / フェーズ2 / 国立薬物濫用研究所
・進行中:アルコール依存症 / フェーズ2b / アルコール摂取障害・依存症研究所

 

一般的な創薬ベンチャーはパイプラインがフェーズ2以降に成長した場合、導出による資金により開発を続けます。

しかし、メディシノバは導出ではなく、政府からの助成金によりフェーズ2以降のパイプラインを成長させてきました。

助成金開発の良いところは、支出がほとんど発生せず、さらに薬品の権利を保持したまま開発を続けられるところです。

反面、助成金を得ることは非常に難易度が高いため、助成金を前提とした開発プランの進捗は開始されるまでも、開始された後も、非常に遅いものとなります。

よって、同戦略は今のところ上手く行ってはいますが、私の投資家としての意見はフェーズ2b以降の開発に関しては特許期間による機会損失の兼ね合いにより、助成金を当てにせず、開発スピードを上げて進めて欲しいと思います。

 

当記事のご購入は、SKブログ記事3本分(後編上:上場廃止リスクと後編下:財務リスクと総括編)に該当致します。

 

<調査銘柄の概要>
4875 : メディシノバ / MNOV : MediciNova
住所 : (日本支社)東京都港区西新橋1-11-5-5F / (本社)4275 Executive Square, Suite 300, La Jolla, California
電話番号 : 03-3519-5010 / 1-858-373-1500
HP : https://medicinova.jp / https://medicinova.com

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