本記事を以て投資家Q&Aも30回目を迎えることが出来ました。日頃のご閲読及びご質問等誠にありがとうございます。
本記事では2019年12月14日付けでMN-166(イブジラスト)の導出時期についてご質問を頂きましたので、私の見解を述べさせて頂きます。
<質問(一部抜粋・修正)>
MN-166の導出時期について、質問させてください。
SKブログ「メディシノバ MN-166(イブジラスト)の導出時期に関する考察」の中で、以下の説明があります。
「導出交渉の過程では交渉相手から化合物の追加情報を求められることは珍しくありません。それに付随してデータ取得のため新たな治験を行う必要が出てきます。
MN-166の脳関門突破に関するキレについてのデータが重要であることは容易に想像できます。
メディシノバにも今年6月からその動きが見られ、「MN-166(イブジラスト)の健常者に対する錠剤型徐放性とカプセル型即時放出性の相対的バイオアベイラビリティ」の治験を始めました。
同治験の進捗が導出交渉がまとまらない理由の一つと考えられるのであれば、同治験が終了する2019年9月30日(推定)までは導出に関する報告は開示されない可能性が大きいです。」
この点、治験サイトで同治験の終了日時が 2019年9月30日→ 2019年12月31日 に変更されています。(https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04054206?term=ibudilast&rank=4)
導出先はすでに「製薬大手」に絞られ、導出条件はすでに大筋合意していると思われますが、同治験のの結果を確認してから、最終的に契約締結する流れと考えます。
企業価値の最大化と開発スピードの両立の観点から、最終的な導出時期は来年1~3月と予想しているのですが、ご意見をお伺い致したく、よろしくお願い致します。
※「製薬大手」への言及
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/19/07/30/05869/
<回答>
2019年12月27日にメディシノバが発表した「2019年12月期の当社業績の見通しに関するお知らせ」から日が浅いため、MN-166(イブジラスト)の導出時期についてはヒントとなる情報がありません。
そのため、現時点でいつ頃に導出がなされるかを客観的なデータをもってして申し上げることが出来ずご不便をお掛け致します。
また、結果として「MN-166(イブジラスト)の健常者に対する錠剤型徐放性とカプセル型即時放出性の相対的バイオアベイラビリティ」の治験終了の時期が2019年12月31日に延期になったことが導出交渉の遅れに寄与した可能性があります。
主観的な感覚でのお伝えにはなってしまいますが、私としては2019年の状況を基に考えて2020年の比較的早い段階に導出交渉がまとまると期待しております。
そのため、質問者様が予想している2020年1〜3月という時期に対して私も共感を覚えております。
<調査銘柄の概要>
4875 : メディシノバ / MNOV : MediciNova
住所 : (日本支社)東京都港区西新橋1-11-5-5F / (本社)4275 Executive Square, Suite 300, La Jolla, California
電話番号 : 03-3519-5010 / 1-858-373-1500
HP : https://medicinova.jp / https://medicinova.com
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