メディシノバの導出や資本提携の交渉に対して、現在の株価が与える影響についてご質問を頂戴しました。
<質問(抜粋)>
いつも興味深く拝読しています。最新のブログでの上場にいたるお見立てはよく理解できました。
①JASDAQでの個人投資家の見切り売りが今後も続く場合、株価が400円から500円台で推移と予想しますが、メディシノバが調達できる資本提携額、提携株式数、ATMでの調達額もかなり減少し、子会社化を受け入れるとしても相当不利な条件での交渉になるかと思っています。
②経営判断として、MN-166のPMSの導出もあるとしても結果的に来年以降と予想しておりますが、①含めご意見頂ければと思います。
何卒よろしくお願いします。
<回答>
ご質問者様の仰る通り、現在、メディシノバの株価にとって苦しい状況が続いております。
2020年2月21日を発端に当分この様な状況が続くと考えられ、この状況がメディシノバの今後の調達額に影響を与えることは不可避であると私も考えております。
特にATM契約の行使による調達の場合、直近の株価が反映されるため非常に影響が大きいです。
そのため、現在の現金資産$63,792,657(2019年12月末時点)を上手く活用することで、メディシノバはATM契約の行使を当分避けて行くと推測します。
導出に纏わる資本提携額や提携株式数にも同様に影響があります。
資本提携に関する交渉では、交渉中において株価に著しい変化があった場合、その提携額と発行される新規株式数を見直すという条文が明記されていることが常です。
よって、現在のメディシノバの株価の状況は導出交渉に対しても影響を与えているはずです。
以上より、MN-166の導出交渉にとっては複雑な要因がさらに増した状況におかれています。
しかし、MN-166の導出時期が遅れれば遅れるほど進行形多発性硬化症パイプラインの価値が数千億円単位で落ち込むため、導出時期が来年以降となるのは考え難いのではないでしょうか。
なお、導出が来年以降となった場合、岩城社長が再任される可能性は限りなく低いと思われます。
<調査銘柄の概要>
4875 : メディシノバ / MNOV : MediciNova
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HP : https://medicinova.jp / https://medicinova.com
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