<当記事は2020年06月21日にSKメルマガで配信されたコンテンツです。>
<当記事はSKブログへの転載ルール「同内容がメールマガジンで配信された日にちから10日以降」に基づき掲載されます。>
これまで、SKメルマガご購読の皆様からEメールにて沢山のご質問を頂戴致しました。
重複するご質問に対してはメルマガコンテンツとして詳細な情報を元に纏め上げ、ご購読の皆様へ配信してまいりました。
対して、個別への回答に関しては短文かつ簡潔に回答をさせて頂いております。
そしてこの度、一定数以上のご質問が集まったため、同内容をSKメルマガご購読の皆様と共有したいと存じます。
なお、ご質問の内容に関しては一部修正が施されている箇所もございます。
<質問:2020年6月7日>
ブログ主様はメディシノバのイブジラストのみに限って、MSの導出、ALSの自社開発成功、ARDSの成功、DCMの成功、主にこれらが軒並み、成功となった場合を想定するといくらぐらいの株価を望めるとお考えでしょうか?
感覚的に5万〜10万を望めると考えるのは無謀な事でしょうか?
夢物語かどうか、お考えをお聞かせ下さいます様何卒宜しくお願い申し上げます。
<回答>
MN-166(イブジラスト)の導出が完了し、進行型MS、ALS、ARDS、DCMのフェーズ3治験でポジティブな結果が得られたとしても、ファンダメンタルズによる論理的な価値評価において、一株あたり株価5万円は現実的ではないと考えております。
まず一株あたりの株価を5万円〜10万円とした場合、時価総額では約2兆2000億円〜約11兆円が求められます。
日本市場で考えた場合、6月9日時点で下限値の2兆2000億円に近い時価総額を持つ企業は塩野義製薬(7位)となります。
また、時価総額11兆円規模の製薬企業は日本には存在せず、中外製薬の8兆7758億円(1位)が最高となります。
*()内は日本に上場する製薬企業の6月9日時点の時価総額順位
同7位の塩野義製薬の2019年度の業績は売上高3350億円、当期純利益1212億円、純資産6836億円です。
同1位の中外製薬の同業績は売上高6862億円、当期純利益1576億円、純資産8540億円です。
そのため株価5万円を目指すとならば、売上高3000億円以上、当期純利益1000億円以上、純資産6000億円以上が必要になると考えられます。
MN-166の上記4適応症が上市した場合、売上高3000億円は達成出来ると思います。これはRocheのMS治療薬Ocrevusの2019年度米国売上高が3400億円以上であることからも現実的ではないでしょうか。
当期純利益も現在の体制で進むのであれば、純利益率33%以上は達成可能な数値です。
しかし、純資産6000億円に到達するためには数年を要します(単純計算で6年間)。
そのため、一株あたり5万円を意識出来るようになるのは今から約10年後と想定しております。
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