<当記事は2021年2月17日にSKメルマガで配信されたコンテンツです。>
<当記事はSKブログへの転載ルール「同内容がメールマガジンで配信された日にちから10日以降」に基づき掲載されます。>
これまで、SKメルマガご購読の皆様からEメールにて沢山のご質問を頂戴致しました。
重複するご質問に対してはメルマガコンテンツとして詳細な情報を元に纏め上げ、ご購読の皆様へ配信してまいりました。
対して、個別への回答に関しては短文かつ簡潔に回答をさせて頂いております。
そしてこの度、一定数以上のご質問が集まったため、同内容をSKメルマガご購読の皆様と共有したいと存じます。
なお、ご質問の内容に関しては一部修正が施されている箇所もございます。
<質問:2021年1月23日>
導出交渉はうまくいっていないのでは?
今回の第三者割当増資は、一見好材料に見えますが、実はそうではないのではないか?と考えています。
もし、半年後に導出が実現する可能性がある場合、会社としてはこんな制御しにくい投資ファンドに365万株を568円もの安い価格で割当て、わずか半年で多大な利益を上げさせるようなことをするのでしょうか?
というのは、今でも65億円の資金を保有しているわけですから、あと半年ぐらいは、資金調達しなくても困らないでしょう。
しかし、実は、メガファーマとの交渉がうまくいかないため、長期資金手当てに困り果て、今回の増資が実現したと見るほうが妥当でしょう。
ということになると、我々株主が希望する「導出」はここ2~3年は実現しないと見るほうが正解なのではないでしょうか?
<回答>
私の考えが正解かどうかは分かりかねますが、本件である第三者割当増資と導出交渉は切り離して考えるべきだと思います。
株主の立場からみると導出前のこの時期に多量の新規株式発行を行うことは理に適っていないように思われますが、これまでに公になっている情報を基に考えた場合、経営者の立場としては進行形多発性硬化症治療薬以外の開発に充てる資金に導出契約一時金を期待する経営戦略は取るべきではないと考える方が一般的ではないかと私は思っております。
故に、「MN-166(イブジラスト)のグリオブラストーマ(神経膠芽腫)を適応とする臨床治験費用」、「MN-166(イブジラスト)の点滴製剤化費用」、「 MN-001(タイペルカスト)の NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)を適応とする臨床治験費用」に対する開発資金を新規株式発行によって調達したとしても筋は通っていると考えます。
また、現時点で65億円程度の資金を保有していますが、この多くはALSフェーズ2b/3治験に殆どが充てられると想定されているため、手元資金を使うことは出来ません。
以上が私の考えでございます。
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