<投資家Q&A-013>メディシノバ NASHの治療市場規模の算出について

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メディシノバ 買収総額9000億円のReceptos(レセプトス)との比較 – パイプラインの治療市場規模 –」においてメディシノバのMN-001パイプラインの1つであるNASH適応に対する治療市場規模の算出額についてご質問を頂きました。

<質問内容(抜粋)>

本日のブログの件ですが、NASHの市場が 291,856,000 US$となっております?私の考えている市場に比べてかなり小さく見積もっているような気がします。

ちなみに、、、調査会社グローバルデータ(GlobalData)は、2026年までにNASHは250億ドル(約2兆8000億円)を超える規模の市場を下支えする可能性があると予測。とあります。(https://www.afpbb.com/articles/-/3139132

また、NAFLDも含めたらさらに大きくなると考えておりますし、さらに、中性脂肪の領域も加えたら、さらに市場規模が拡大するのではないでしょうか。NASHの市場予測の根拠が知りたいです。

 

まずNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の市場規模の算出において前提条件を設定しました。それは「NASHの患者数は肝炎に伴う症状の治療が必要になった人数」です。

進行形多発性硬化症やALSなど症状が治療に直結する疾患に関しては疾患者 = 患者数と考えて問題無いですが、メディシノバのパイプラインにもある複数の依存症やNASHなどは疾患者 = 患者数と定義することは難しいです。

よって本算出では「患者数は肝炎に伴う症状の治療が必要になった人数であり、治療費はNAFLD(代償性肝硬変ステージ)の外来治療費とする。」を前提条件に設定しました。

その条件に該当する患者数は米国で232,000人であり、その平均治療費は一人あたり年間$1,258となっています。

結果としてNASHの治療市場規模を$291,856,000(患者数 × 平均治療費)と算出しました。

また、GlobalData社の2026年度に$25,000,000,000と算出されているNASH市場規模についてですが、算出時点の2017年から10年間で45%成長と記述されています。

この数値を用いてNASHの現在市場規模を算出すると下記式の通りになります。

現在市場規模 = $25,000,000,000  /(1 + 0.45)^10 = $608,499,165

私が参照した治療費は代償性肝硬変治療の平均値を取りましたが、より症状の重い非代償性肝硬変治療の最大値は$2,580であり、その数値を参照した場合は同市場規模 = $598,560,000と算出され、GlobalData社の$608,499,165に非常に近い値となります。

*肝硬変:肝硬変は肝不全症状の有無により代償性肝硬変と非代償性肝硬変の2つに分けられる。肝機能の低下・門脈圧亢進症による症状を伴わない症状を代償性肝硬変、伴う症状を非代償性肝硬変と分類する。

NASH治療薬はご存知の通り大きな市場規模を創出すると見込まれています。それは米国にはNASH疾患者が多数存在することが所以です。しかし現時点ではあくまでも「見込み」であるため、本算出では実測値を用いてNASHの推定市場規模を算出しました。

<調査銘柄の概要>
4875 : メディシノバ / MNOV : MediciNova
住所 : (日本支社)東京都港区西新橋1-11-5-5F / (本社)4275 Executive Square, Suite 300, La Jolla, California
電話番号 : 03-3519-5010 / 1-858-373-1500
HP : https://medicinova.jp / https://medicinova.com

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