<投資家Q&A-016>メディシノバ 2019年12月期業績予想修正とJASDAQ市場での急落について

- Advertisements -

メディシノバによる2019年12月期の業績予想修正(2019年10月28日発表)とJASDAQ市場での急落についてご質問を頂きました。

・質問(一部抜粋)

本日、メディシノバより12月期通期業績予想の修正IRが出たにも関わらず、市場では株価下落という判断になっております。PM13時50分現在。

本件に関するブログ主様の見解をお聞かせくださいます様何卒宜しくお願い申し上げます。

 

売上高以外の数値上の業績が改善することはプレスリリースに記載の通りの理由により、多くの投資家が予想していたと思います(株価下落によるストック・オプション報酬の費用計上額が低下。さらに治験の遅れによる費用計上が翌期に繰り越し)。

$10,546,000にも及ぶ純損失の改善の2つの理由が株価にどのように影響したかを掘り下げます。

まず、ストック・オプション報酬の費用計上額低下は$2,273,060と予想されます。

これは2019年1月16日に公表された「ストックオプション(新株予約権)の発行に関するお知らせ」時点の株価$9.82と2019年10月25日時点の$7.64の比較によって算出出来ます。

メディシノバは費用計上すべきストック・オプションの価値をブラック=ショールズ・オプション評価モデルによって算出しています。毎年その設定値は異なるため、今回の予想においては2018年度の設定値を用いました。

<ブラック=ショールズ・オプション評価モデルの設定値>
・無リスク利子率:2.52%
・普通株式の予想株価変動率:61.56%
・配当利回り:0.00%
・オプションの予想期間(年):4.56年

<ストック・オプションの評価額の変化:1,277,000株>
・差額:2,273,060
・計算式:$7,547,070($5.91) – $5,274,010($4.13)

 

よって、ストック・オプション報酬の費用計上額低下を除いた残りの$8,272,940が治験の遅れにより生じた繰越分となります。この額が治験費用の何割に当たるのかは残念ながらデータ不足のため算出することは出来ませんでした。

続いて、JASDAQ市場での大幅な株価低下の見解についていくつか申し上げたいと思います。

まず、同プレスリリースにおいて業績改善の報告がありましたが、これは分かっていた通り治験の遅れによるものなのでネガティブな印象を与えます。さらに修正報告にも関わらず売上高が未だ0となっていることが「今年中の導出または資本提携は無い」と一部の投資家が捉えたと思います。

そして前回の記事「<投資家Q&A-015>メディシノバ NASDAQ市場での急落について」でも申し上げた通り、「株価下落リスクが低いことと10月25日にインパクトのあるプレスリリースが発表されることを期待した層がこの一週間に株価を押し上げ、同日に発表が無かったことで一部の投資家が利益確定の売りに動いた」という理由でNASDAQに続いてJASDAQ市場でも売りに動いた投資家が一定数以上存在したと思われます。

結論として、同プレスリリースがネガティブな印象を与えたことは筋が通っており、先週末のNASDAQ市場の急落と合わせ、本日の株価は下落すべきして下落したという印象です。

 

<調査銘柄の概要>
4875 : メディシノバ / MNOV : MediciNova
住所 : (日本支社)東京都港区西新橋1-11-5-5F / (本社)4275 Executive Square, Suite 300, La Jolla, California
電話番号 : 03-3519-5010 / 1-858-373-1500
HP : https://medicinova.jp / https://medicinova.com

- Advertisements -

Recent Comments

ADVERTISEMENT