<投資家Q&A-025>メディシノバ SMBC日興証券やモーニングスターの目標株価とのズレ

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メディシノバの株価推移と相場操縦についてご質問を頂きましたのお答えさせて頂きます。

<質問>(一部抜粋・補足有り)

昨日(2019年12月5日)、IR(第30回ALS/MND国際シンポジウムにおけるMN-166のALSを適応とする臨床治験に関してさらなるデータ解析結果発表のお知らせ)がでました。

SK投資さんは、目新しいことはないとおっしゃっておりましたが、一般的なバイオベンチャーだったらS高となってもおかしくないくらいの内容だと感じました。

また、同日、日経バイオテクにも、「所定の審査(JASDAQの新規上場基準に準じた基準)に通れば上場が維持される見通しだ」と掲載され、この材料も上昇につながっても良いと思いました。しかし、実際はたいして上昇しませんでした。

SMBCの目標株価が、日興2200円、モーニングスター3000~3500円となっていても未だに3ケタ台を行ったり来たりしております。

上場廃止論がほぼ解決となって、個人投資家はもちろん大口投資家も入りやすい環境になっているはずです。

私は、板やチャートを見ていて、どこかの誰かがむりやり意図をもって押さえつけているような気がしております。

SK投資ブログさんは、どのようにお考えでしょうか?もし、押さえつけがあるとすれば、誰がどんな意図をもって押さえつけているとお考えですか?

相場操縦があると思いますか? M&Aがらみで押さえつけられているのでしょうか?お答えいただけますと幸いです。

 

IR(第30回ALS/MND国際シンポジウムにおけるMN-166のALSを適応とする臨床治験に関してさらなるデータ解析結果発表のお知らせ)への見解については同日に投稿した記事「メディシノバ  ALS/MND国際シンポジウムにおけるALSに対するMN-166(イブジラスト)のデータ解析発表」を参照して頂けると幸いです。

私も同IRに関するいくつかのメディアの記事を閲読しました。ほぼ全てのメディアでポジティブな記事となっていました。しかし内容自体は既知と同等レベルのものでしたので、株価に影響を与える程の内容では無いと考えています。

また、一般的なバイオベンチャー(日本に本社を構える上場バイオベンチャー)のIRに対する感度がメディシノバより高いことは私も同感です。ただ、それであっても今回のIRで持続的な反応があったかと言うと私は疑問を持ちます。

言葉は悪いですが、結局の所、同IRの内容はその程度だったと考えています。

さらに日経バイオテクにおいて2019年12月5日に「東証が上場廃止基準をついに見直し、メディシノバには救済措置」記事が掲載されましたが、同記事が投稿されたのはそのニュースが報じられてから6日後のため、既に2019年12月2日の株価に織り込まれていました(10%程度の株価上昇)。

*日経バイオテックの多くの記事はタイムラグがあるのでその点ご注意下さい。

私もJASDAQ上場廃止基準の改定について記事を投稿しているのでそちらをご閲読して頂けると幸いです。

・2019年12月1日 上場廃止基準の改定について
メディシノバ JASDAQ上場廃止リスクの大幅な低下

 

続いてメディシノバの1株あたりの目標株価が複数の証券会社や調査会社から公表されています(SMBC日興証券:2,200円(= $20.26)モーニングスター:3,000 ~ 3,500円(= $27.63 ~ $32.23)* $1 = ¥108.59)。

投資家ならご存知の通り、株価というものは企業が今日までに実現してきた価値 + 予想される将来の価値によって構成されています。

より分かりやすく数式で表すならば以下のように表現出来ます。

<株価の数式>

株価 ={(現時点の株主資本 × α)+(将来の営業キャッシュフロー × β)}÷ 発行済株式総数
   * α、β:期待値

この数式をα = 業界平均PBR = 5.19とした上で2019年12月期第3四半期時点でのメディシノバに当てはめます(業界平均PBRについては「<投資家Q&A-023>メディシノバ 1~2年スパンにおける時価総額の推定」を参照下さい)。

<メディシノバの1株あたりの株価>
株価 ={($74,351,040 × 5.19)+ (将来の営業キャッシュフロー × β)}÷ 43,892,065 株
= $385,881,898 +{(将来の営業キャッシュフロー × β)÷ 43,892,065 株}
= $8.79 +{(将来の営業キャッシュフロー × β)÷ 43,892,065 株}
   * β:期待値

 

要するに2019年9月末時点で考えると、SMBC日興証券とモーニングスターの1株あたりの目標株価は$8.79をベースに将来の営業キャッシュフローとβ(期待値)を積み上げることで算出されていることが分かります。

そして1~2年スパンで見た場合の将来の営業キャッシュフローは、導出があるとするならばプラスになります。この項目については企業のポテンシャルと理解して下さい。

しかし、β(期待値)を考えた際、将来の営業キャッシュフロー項目が企業のポテンシャルと考えた場合、βは経営陣の手腕に関する項目となります。

結論として、SMBC日興証券やモーニングスターが非常に高い目標を設定しているにも関わらず現在の株価が$8程度で推移している理由は、多くの投資家がメディシノバ経営陣の手腕(β)に対して非常に懐疑的に思っていることが原因と考えられます。

予想される将来の営業キャッシュフローがいくら多額だったとしても、β(期待値)が0では意味を成しません。

反対に、現在の$8という株価は企業のポテンシャルを非常に反映している値と言えます。

そのことを前提に「私は、板やチャートを見ていて、どこかの誰かがむりやり意図をもって押さえつけているような気がしております。(以下省略)」に対して私の見解を述べると、メディシノバ経営陣に対して期待が持てない投資家にとってみれば、現在の$8程度の株価で売却することは筋が通っているため、何もおかしいことはありません。

<調査銘柄の概要>
4875 : メディシノバ / MNOV : MediciNova
住所 : (日本支社)東京都港区西新橋1-11-5-5F / (本社)4275 Executive Square, Suite 300, La Jolla, California
電話番号 : 03-3519-5010 / 1-858-373-1500
HP : https://medicinova.jp / https://medicinova.com

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