メディシノバ MN-166(イブジラスト)の開発競合他社

メディシノバのプロジェクト名:MN-166(化合物名:イブジラスト)の2019年6月20日時点の開発競合他社をリスト化しました(下記図表:MN-166の開発競合他社)。

今回は図表の見方およびリストアップした条件等を解説します。それに付け加え、メディシノバの現開発プロセスが開発競合他社と比較してどのようになっているかも見ていきます。

図表はMN-166パイプラインの適応症ごとに競合他社の「化合物」、「所有者、フェーズ&人数(登録患者数)」、「主要評価項目データ取得完了予定日」、「(治験フェーズの)状況」と項目分けしています。

注意点は2つあり、1つは「所有者、フェーズ&人数(登録患者数)」で、もう1つは「主要評価項目データ取得完了予定日」と「(治験フェーズの)状況」の部分です。

「所有者、フェーズ&人数(登録患者数)」の人数はあくまで登録数であり、治験の全てを完了した人数を意味する訳ではありません。

そして「主要評価項目データ取得完了予定日」が過ぎているからといって「(治験フェーズの)状況」が終了になる訳でもないことに注意が必要です。

「主要評価項目データ取得完了予定日」は大幅に遅延することも、また治験の中間結果如何により大幅に早まることもあるからです。

その他の補足として3点上げます。同一化合物による複数の治験が行われている場合があります。

特にフェーズ1や2の小規模治験の場合、開発スピードを上げるために1つの化合物に対して複数の主要評価項目を測るために治験を同時並行で行うことが多々あります。下記図表での「AMX0035(ALS適応)」や「Acthar(ALS適応)」がそれに当たります。

また、1つの化合物に対して該当する「所有者」が複数ある場合があります。これは共同開発や資本提携などが理由です。下記図表での「BIIB067(ALS適応)」や「Calmangafodipir(CIPN適応)」がそれに当たります。

さらに、「化合物名」が斜字や「+数字」で表せられている箇所があります。これは主にグリオブラストーマ適応のパイプライン部分についてです。

「化合物名」が斜字の箇所は医療機器または遺伝子組換えを行ったバイオ医薬品を意味します。また「+数字」は主要医薬品を複数組み合わせて治験を行っている場合に追加されます。

メディシノバもMN-166 グリオブラストーマ適応にてイブジラストとTemozolomideを組み合わせて治験を行っています。この場合、「イブジラスト+1」と記載されます。

米国開発競合薬品は米国治験情報サイトClinicalTrials.govで取得しました。

リストアップ条件は営利団体によるフェーズ1/2以上の治験であり、「主要評価項目データ取得完了予定日」が2014年以降に設定されている治験に限りました。

そしてMN-166パイプラインと同じ適応に該当するかどうかは治験参加における病状条件で判断しています(上記サイトにおける「Conditions」に該当する)。その結果得られたリストが下記図表です。

メディシノバは2012年のMN-221のネガティブな治験結果を境に経営資源をMN-166(イブジラスト)とMN-001(タイペルカスト)へ集中することへ方針変更しました。

今回はMN-166についてのみですが、パイプラインごとにも選択と集中を行い開発を進めている印象が、競合他社の数や開発状況から見て取れます。

今回の記事の目的からは逸れますが最後に一言。経営者の公約と実際の経営活動を見ることで、経営者の言葉が信じるに値するものかどうかを判断することが出来ると思います。

今回の記事をメディシノバの経営活動を測る一つの指針にしていただけると幸いです。

(図表:MN-166の開発競合他社 作成:SKブログ)

<調査銘柄の概要>
4875 : メディシノバ / MNOV : MediciNova
住所 : (日本支社)東京都港区西新橋1-11-5-5F / (本社)4275 Executive Square, Suite 300, La Jolla, California
電話番号 : 03-3519-5010 / 1-858-373-1500
HP : https://medicinova.jp / https://medicinova.com

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