メディシノバ メディカルアドバイザーに対するストックオプションの発行を受けて

メディシノバは2020年2月3日と4日にかけて、「ストックオプション(新株予約権)の発行に関するお知らせ」および「ストックオプション(新株予約権)の発行内容確定に関するお知らせ」により、メディカルアドバイザーに対して20,000株分(単価$5.86)のストックオプションを発行すると公表しました。

同メディカルアドバイザーはJulio Gutierrez(医師)と言う人物です。

Julio医師は現在、ロサンゼルス都市圏第5位(2011-2012年)の実績を持つSt. Vincent Medical Centerにおいて、C型肝炎、NASH、胆道胆管炎、硬化性胆管炎、肝硬変、肝癌などを専門に扱う肝移植専門医として活躍しています。

*St. Vincent Medical Center:1856年に開院されたロサンゼルス初の病院。

肝移植専門医であるJulio医師は、専門医を輩出する目的で組織された米国専門医学会(ABMS:American Board of Medical Specialties)に属する米国内科会(ABIM:American Board of Internal Medicine)から、肝移植学の他、胃腸病学および一般内科の認定も受けています。

さらに、民営機関の米国肥満医学会(ABOM:American Board of Obesity Medicine)からは肥満医療の認定を受けています。

同医師をメディカルアドバイザーとして迎えたことにより、いよいよMN-001のNASH / NAFLD、高中性脂肪血症、高コレステロール血症、高リポタンパク血症などを適応とする開発が本格化していくと推測されます。

さらに、Julio医師に対する報酬はストックオプションのみ、もしくは$10,000程度の小額が現金報酬とされている公算が大きいです。

これは2018年12月期の取締役2名と同じ条件です。

そして、メディシノバがアドバイザー(コンサルタント)に対してよく使う手法がストックオプション報酬のためです。

また、米国の肝移植専門医の年収が$326,047であり、 トップクラスでは$540,000と高額になります。

Julio医師はそのトップクラスに区分されると考えられます。その場合、課税率39.6%となり高額の税金を毎年支払っていることなります。

しかし、米国では課税率39.6%に区分される高額納税者に対して、1年以上の株式保有を前提に定率20%のキャピタルゲイン税を設けています。

そのため、ストックオプションによる報酬は高額納税者にとって非常に魅力的であり、特にメディシノバの事業の現状と株価を考えると、現金報酬を削ってでもストックオプション報酬を増やしたいと考えることが普通です。

以上より、私は今回のストックオプションの発行はMN-001の開発を促進させる要因であると結論付けます。

 

<参考文献>
St. Vincent Medical Centerについて(Verity Health)
肝移植医の給与について(Comparably)
メディシノバ取締役の報酬について(2018年有価証券報告書)
米国におけるキャピタルゲイン税について(Stellar Risk)

<調査銘柄の概要>
4875 : メディシノバ / MNOV : MediciNova
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