前回の「MN-166とMN-001の米国特許一覧表および特許戦略の解説(前編:MN-166の進行型MSおよび再発寛解型MS治療薬の開発)」では主にMN-166の進行型MSの特許戦略を考察しました。
前回同様に、当メルマガ閲読の前に特許一覧表(添付資料の:patent.pdf)のご確認をお願い致します。
MN-166のALS(筋萎縮性側索硬化症)を適応とする特許に対して、メディシノバは現在MN-166単体投与とリルゾールの併用投与の2つの用途特許を取得しています。
現在進行中のALSフェーズ2b/3治験ではMN-166の単体での投与が実施されているため、リルゾールとの併用投与(国際出願中の「リルゾール+ゲラニルゲラニルアセトン」の併用投与含む)は単体投与の特許切れをカバーするための保険とした意味合いがあるものと推測します。
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04057898?term=ibudilast&draw=2&rank=6
MN-166のPMS(進行型多発性硬化症)を適応とする併用投与の開発と同様に、ALSのそれも単体投与で有効な治療効果が得られた後から単体投与の特許切れを迎える間に行われると予測します。
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