メディシノバ/製薬・創薬業界『6種類のワクチンの解説(後編:タンパク質系ワクチン)』

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<当記事は2020年08月07日にSKメルマガで配信されたコンテンツです。>

<当記事はSKブログへの転載ルール「同内容がメールマガジンで配信された日にちから10日以降」に基づき掲載されます。>

 

2020年7月29日に配信した「製薬・創薬業界『6種類のワクチンの解説(前編:遺伝子系ワクチン)』」を抜粋すると、ワクチンは対象のウイルスに対する免疫反応を人体にもたらすことが目的です。

人体の免疫反応には「液性免疫」と「細胞免疫」の2つの免疫が存在し、血液中の抗体によってウイルスを排除する免疫を「液性免疫」、免疫細胞(キラーT細胞)によってウイルスを排除する免疫を「細胞免疫」と呼びます。

そしてワクチンには「液性免疫」と「細胞免疫」の両方の作用をもたらす遺伝子系ワクチンと、「液性免疫」のみの作用をもたらすタンパク質系ワクチンの2つに区分されます。

後編である当メルマガでは、歴史的にも古く数多くのワクチンが存在するタンパク質系ワクチンの解説を致します。

(図表1:6種のワクチ 作成:SKブログ)

 

不活化ワクチンは対象とするウイルスの感染性や病原性を消失させたワクチンであり、非常にシンプルで分りやすい理屈です。

この不活化ワクチンの理屈はウイルスベクターワクチンのベクター(投与物)としても用いられていることは読者の皆様も理解出来ると思います。

不活化ワクチンは対象とするウイルスの成分が自然免疫を誘導しますが、遺伝子は既に取り除かれているために液性免疫のみを人体へもたらします。

人体へ免疫作用をもたらすことを免疫原性と言いますが、不活化ワクチンは対象とするウイルス自体を人体へ投与するため、免疫原性が高い傾向にあります。

ただし、ウイルスを培養することから始まる不活化ワクチンは、ウイルスごとのバイオセーフティーレベルを満たした製造施設が必要です。

 

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<バイオセーフティーレベル>
病原体を取り扱う実験施設の安全性に基づく分類であり、BSL-1から4にわかれ,各レベルの施設が備えるべき設備・規則が定められています。

数字が大きい施設ほど病原体は作業者や外界から高度に隔離され、病原体もその危険性に基づき4段階のリスクグループに分類されます。
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よって、不活化ワクチンの製造は施設環境の影響を受けるため、製造期間の長期化がデメリットとしてあげられています。

組換えウイルス様粒子ワクチンはウイルスの外殻タンパク質を微生物や昆虫や植物で人工的に作ったものであり、人工的不活化ワクチンと解釈して下さい。

組換えウイルス様粒子ワクチンの製造は前述した通り、人体へ無害な生物を利用して作ることから不活化ワクチンのようにバイオセーフティーレベルを満たす高安全性施設は必要ありません。

生成法は非常に難易度が高いですが、その技術が確立されれば不活化ワクチンに比べて安全性と生産性の両方で優位に立ちます。

そして、組換えウイルス様粒子ワクチンが対象ウイルスの外殻全体を生成するのに対し、組換えタンパク質ワクチンは対象ウイルスの感染作用に焦点を当て、免疫反応に必要な部分のみを微生物や昆虫や植物で作ったものです。

組換えタンパク質ワクチンの生成をCovid-19ウイルスを対象として行う場合、Covid-19のスパイクタンパク質を人工的に生成し投与することでワクチンを生成します。

それにより、Covid-19スパイクタンパク質が人体へ侵入した場合、免疫が発動する作用を期待します。

組換えウイルス様粒子ワクチンに対して生成物が免疫反応に必要な部分のみであることから、生成法の難易度が比較的低く、製造期間は短くて済みます。

反面、あくまで全体像の一部であることから、免疫原性の低さが常に付きまといます。

以上が3つのタンパク質系ワクチンに解説となります。

現代医学では遺伝子系ワクチンの技術が確立されていないことから、タンパク質系ワクチンの時代がまだまだ続きそうです。

特に組換えウイルス様粒子ワクチンはタンパク質系ワクチンの中でも非常に注目度と期待値が高いワクチンと言われています。

 
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