メディシノバ『NASDAQバイオテック企業の財務データを用いたメディシノバ株価の統計分析(相関分析:後編)』

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<当記事は2020年9月23日にSKメルマガで配信されたコンテンツです。>

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前回のメディシノバ『NASDAQバイオテック企業の財務データを用いたメディシノバ株価の統計分析(前編)』をお浚いすると、相関係数の絶対値が0.210より大きい組合わせを相関関係があると定義付けた場合、NASDAQグローバルマーケットのバイオテック銘柄全143社を対象とした結果、「時価総額」と相関関係がある項目は「資産」「事業CF」「財務CF」「現金残高」「フリーCF」となることが解析されました。

では、対象のバイオテック企業を「事業CF」のプラスとマイナスで分けた場合はどうなるか見ていきます。

バイオテック企業といえど既に事業CFがプラスである企業は存在し、今回の調査においては10社がそれに該当しました。

最も事業CFの大きいXencorは$64,374,000を事業CFとして計上しています。

(図表1.事業CF > 0 企業での相関分析 作成:SKメルマガ)

合計10社とデータ数が少ないものの、事業CFがプラスであるバイオテック企業の時価総額と相関関係が検出された項目は「資産」「株主資本」「財務CF」「現金残高」の4項目となりました。

事業CFを生み出しているバイオテック企業の時価総額評価として「現金資産を積み上げた実績」が用いられていることを示唆しています。

この意味は、事業CFを生み出すバイオテック企業の株価の指標としてPBR(株価純資産倍率)を活用することが好ましいことです。

続いてメディシノバの様な事業CFがマイナスのバイオテック企業を見ていきます。

事業CFがマイナスの企業は133社と非常に多く、十分なデータ数が揃っています。

(図表2.事業CF < 0 企業での相関分析 作成:SKメルマガ)

事業CFがプラスであるバイオテック企業に対し、同マイナスのバイオテック企業における時価総額と相関関係が検出された項目は「資産」「事業CF」「財務CF」「現金残高」「フリーCF」の5項目となりました。

同マイナスのバイオテック企業では「資金調達による現金資産を積み上げた実績」もさることながら、「開発に多くの資金を投下していること」も時価総額に影響を与えることが示唆されます。

続いてデータの信憑性を更に追求するために「外れ値」を除いた相関分析を行います。

外れ値とはその名の通り「他の値から大きく外れた値のこと」です(外れ値はスミルノフ・グラブス検定により検出しますが、詳細は当メルマガでは割愛いたします)。

「時価総額」「資産」「負債」「株主資本」「事業CF」「投資CF」「財務CF」「現金残高」「フリーCF」の項目のいずれか一つでも外れ値が検出された企業を対象から外すと129企業が対象として残りました(事業CF > 0:9社 事業CF < 0:120社)。

外れ値を除外する前と同様に各項目ごとの相関分析を行った結果が下記図表3〜5です。

(図表3.外れ値除外:全体での相関分析 作成:SKメルマガ)
(図表4.外れ値除外:事業CF > 0 企業での相関分析 作成:SKメルマガ)
(図表5.外れ値除外:事業CF < 0 企業での相関分析 作成:SKメルマガ)

上記結果を時価総額の相関関係のみまとめたものが図表6です。

(図表6.時価総額との相関関係一覧 作成:SKメルマガ)

「外れ値除外の事業CF > 0」グループにおいては全ての項目で相関関係が検出されませんでした。

また、メディシノバが含まれる「外れ値除外の事業CF < 0グループ」では投資CF以外の項目が時価総額と相関関係にあることが分かりました。

前回と今回の相関分析により、メディシノバの様な事業CFがマイナスであるバイオテック企業に関しては、資産規模(資金調達によって貸借対照表を大きくした実績)とフリーCFのマイナス規模(開発に資金を投下している経過実績)が時価総額に影響しているのではないかと考えられす。

当相関分析編ではまず事業CFの正負でグループ分けをしましたが、次回のクラスター分析編では今回得られた結果(焦点を当てるべき項目は「資産」と「フリーCF」)を用いて統計学的な分類を行った上で、それらがどの様にメディシノバの株価に関わっているのかを分析します。

 

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