メディシノバ 2019年12月期第2四半期決算説明会の感想

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メディシノバが行った2019年12月期第2四半期決算説明会の内容が今月29日に資料として、そして本日31日に動画として公開されました。先月11日に行われた株主総会からまだ日が浅いため、重要事項のアップデートはほとんどありませんでした。

さて、代わり映えのしなかった説明会でしたが、いくつか気になるポイントがありました。そのポイントも踏まえ、同説明会の感想を記事にまとめたいと思います。

 

1.現金及び現金等々物の残高について

現金及び現金等々物の残高が半年前に比べほとんど減っていませんでした(62,313,000USD → 61,738,000USD)。これは岩城社長も口にしていましたが、岡島元副社長のストックオプション行使による新株発行の調達額がそのまま反映された形です(保有株数:1,040,530株、保有率:2.42%)。

今から約6年前にメディシノバ本社にて岡島元副社長と1対1で面談した際、「メディシノバへ自分の人生を投資している」と仰っていました。今でこそ同社を退社しステムリム社の社長として活躍しておられますが、退社してもなお違うかたちでメディシノバに大きく貢献していることを思うと、その言葉に嘘はなかったなと実感させられます。

 

2.MN-001について

MN-001はNASH (非アルコール性脂肪性肝炎)/ NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)、高中性脂肪血症、IPF(特発性肺線維症)の4疾患に対して研究開発を進められています。MN-001はNASH / NAFLDに対して非常に強力な効果を発揮すると期待されていますが、FDA(アメリカ食品医薬品局)が同疾患の開発に際し、重篤患者を対象とし、かつ治験薬効果の評価方法をバイオプシーとも呼ばれる生体組織診断によって行うことを基本方針と掲げています。

そのため、松田CMOが説明会で示唆した通り、メディシノバのMN-001開発方針を「高中性脂肪血症およびIPF」を自社開発で、開発費用が莫大となる「NASH/NAFLD」の開発を導出や提携などによる共同開発といった方針に切り替える可能性があります。

 

3.ALS2301プロトコルについて

メディシノバは当初米国エリアのみを優先してMN-166のALS適応治療薬の開発を進めていました。しかし田辺三菱製薬が欧州エリアにおけるラジカットの承認申請を取り下げたことをきっかけに、MN-166の開発を欧州へも広げる運びになりました。

それに付随してもともと患者一人あたり9ヶ月の治療期間で済むプロトコルが、一人あたり12ヶ月+非盲検6ヶ月の計18ヶ月となりました。開発期間の長期化は短期的な側面では株価に負の影響を与えるため、株価への足かせになることは否めないと思います。

 

4.質疑応答について

本日公開された動画では質疑応答の部分がカットされていました。メディシノバのIR担当者に確認をとったところ、説明会参加者の中にプライバシーの観点から同動画の公開を承認しなかった方がいたとのことです。

今回の質疑応答の中でされた導出交渉に関しては2019年6月11日に公開された「社長メッセージ ~2019年年次総会を終えて~」を参考にされてよろしいです。また、日経バイオテクにて本日公開された記事「メディシノバ、「2019年内に導出して上場維持したい」複数企業と交渉中、契約の遅れに厳しい追求も」で記述されている上場維持に対するメディシノバの意向についても、説明会で公言されたと確認が取れています。

 

<参考文献>
保有株数について(EDINET)
ALSの欧州治験について(European Medicines Agency)

<調査銘柄の概要>
4875 : メディシノバ / MNOV : MediciNova
住所 : (日本支社)東京都港区西新橋1-11-5-5F / (本社)4275 Executive Square, Suite 300, La Jolla, California
電話番号 : 03-3519-5010 / 1-858-373-1500
HP : https://medicinova.jp / https://medicinova.com

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