<投資家Q&A-008>メディシノバ 用途特許によるMN-166の独占性とドラッグ・リポジショニングによる用途特許パイプラインの導出事例

- Advertisements -

用途特許によるMN-166(イブジラスト)の独占性とドラッグ・リポジショニングによる用途特許のみを保有するパイプラインの導出事例についてご質問を頂きました。

<ご質問>

私からの質問は、イジブラストの導出の可能性に繋がる案件になります。

イジブラストは現在用途特許しかなく、特許性は弱いと考えています(少し構造を変えて物質を変えれば他社が容易に参入可能)。世の中の製薬会社で過去に用途特許のみしかないような薬剤で大型提携を結んだ事例があるかを御存知でしょうか?

自分も調べているのですが、なかなかドラッグリポジショニングの物で過去の提携事例が見つからず、メディシノバの導出可能性に自信が持てない状況です。もし、何か御存知でしたら、ご教授頂けると幸いです。(抜粋)

 

創薬の世界では物質特許が最も重要とされているのは事実ですが、用途特許のみでは権利保護に対して不十分かと言われるとそうではありません。イブジラストの化学式として下記図表1が一般的に認知されています。参考となる化学式が非常にシンプルであることから、構造変化が容易であり類似品を発明しやすいと思われることもあります。

しかし実際は基礎となる構造に複数のパターンを当てはめて、それらを全てイブジラストとしています。イブジラストという登録化合物は1つですが、構造パターンは1つではありません。そのため、少しの構造変化によるイブジラストと同じ効能を発揮する類似品を開発しての参入は現実的ではありません。なぜならそれらのほとんどはFDA(米国食品医薬品局)によりイブジラストと認識されるからです。

(図表1:イブジラストの化学式 作成:SKブログ)
参照:United States Patent Office – 特許番号 3,850,941 

また、ドラッグ・リポジショニングによる用途特許のみを保有するパイプラインの総額1,000億円を超えるような大型導出事例は私の知る限り存在しません。他社の上市済み化合物を導入しドラッグ・リポジショニングによる開発を行っているのはメディシノバが初めてではないでしょうか。

最後にある事例を参考までに紹介します。(参照「日経バイオテク:ドラッグリポジショニング足元に眠る創薬資源を掘り起こせ、セレンディピティーを超えて新次元へ」)

第一三共が心不全治療薬として販売する「ハンプ」に癌転移抑制作用の可能性を感じた野尻崇氏(当時:心臓外科医)は2011~12年頃、塩野義製薬からハンプの癌転移抑制作用に対する臨床治験に対し、7億円の資金を拠出しました。なお、当時のハンプは既に物質特許切れを起こし、さらに用途特許も取得していませんでした(なお、2016年6月17日に特許第5948683号として特許が登録された)。

導出額の大小問わず、私の把握する物質特許切れ化合物のドラッグ・リポジショニングによる用途特許のみを保有(または未保有)するパイプラインの導出事例は上記ハンプの事例が唯一です。

 

<調査銘柄の概要>
4875 : メディシノバ / MNOV : MediciNova
住所 : (日本支社)東京都港区西新橋1-11-5-5F / (本社)4275 Executive Square, Suite 300, La Jolla, California
電話番号 : 03-3519-5010 / 1-858-373-1500
HP : https://medicinova.jp / https://medicinova.com

- Advertisements -

Recent Comments

ADVERTISEMENT