<投資家Q&A-070-1>メディシノバ『キッセイ薬品のメディシノバ保有株売却』

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<当記事は2020年06月24日にSKメルマガで配信されたコンテンツです。>

<当記事はSKブログへの転載ルール「同内容がメールマガジンで配信された日にちから10日以降」に基づき掲載されます。>

 

これまで、SKメルマガご購読の皆様からEメールにて沢山のご質問を頂戴致しました。

重複するご質問に対してはメルマガコンテンツとして詳細な情報を元に纏め上げ、ご購読の皆様へ配信してまいりました。

対して、個別への回答に関しては短文かつ簡潔に回答をさせて頂いております。

そしてこの度、一定数以上のご質問が集まったため、同内容をSKメルマガご購読の皆様と共有したいと存じます。

なお、ご質問の内容に関しては一部修正が施されている箇所もございます。

 

<質問:2020年6月7日>

岡島氏に加えキッセイも抜けているようですが、これだけ多くの株はどこへいったのでしょうか?

ジャスダックのザラ場で捌き切れるとは思えず、不思議に感じています。それともやはり個人投資家へ分散されたと考えるべきでしょうか?

また、キッセイの抜けもネガティブではないとお考えですか?

 

<回答>

まず結論につき以下3つお答え致しました。

1.キッセイ薬品の持ち分は東京証券取引所を通じて一般投資家の元へ向かったと見ています。

2.140万株であればジャスダック市場で十分に需要がございます(もちろん、株価にはネガティブに作用します)。

3.キッセイ薬品の抜けは株価には流動性の観点でネガティブに作用致します。しかし、キッセイ薬品との付き合いはMN-221(べドラドリン)の共同開発から始まったもののため、メディシノバがMN-221の開発を進める意向が無い現状ではただの一保有者に過ぎず、事業進捗に影響は一切ございません。

上記結論の補足として、キッセイ薬品の保有数の推移について解説致します。





 

2019年度有価証券報告書では大株主リストへの記載が無かったキッセイ薬品ですが、2018年度報告書では、同社によるメディシノバ株持ち分は140万株(占有率3.25%)と記載されておりました。

より遡ると、2017年度報告書では140万株、2016年度報告書では220万株、そして2015年度報告書では80万株となっております。

2004年に導入したMN-221(ベドラドリン)の導入先として知られているキッセイ薬品ですが、資本提携は共同開発契約を締結した2011年が最初の年となります。

資本提携による発行株は80万株であり、その後2016年5月までキッセイ薬品は同80万株を保有し続けました。

2016年5月にキッセイ薬品は立会外分売により80万株の同社株を売却したと考えられておりますが、その意図は保有していた優先株22万株(普通株換算:220万株)への鞍替えのためです。

それにより、2016年度報告書では保有数220万株と大幅な上昇となりました。

しかし、2017年6月に再びキッセイ薬品の80万株が立会外分売されることにより、同社の保有数が140万株まで減少しました。

そして2019年度中に少なくとも約100万株のメディシノバ株を同社は売却し、2019年度有価証券報告書の大株主リストへのキッセイ薬品の記載が無くなりました。

以上がキッセイ薬品のメディシノバ株保有数の推移となります。

メディシノバはキッセイ薬品からMN-221のライセンスを保持し続けていますが、実質その開発は頓挫しているため、キッセイ薬品はメディシノバとの付き合いを解消させたという認識で宜しいかと思います。

 

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