<当記事は2020年11月4日にSKメルマガで配信されたコンテンツです。>
<当記事はSKブログへの転載ルール「同内容がメールマガジンで配信された日にちから10日以降」に基づき掲載されます。>
これまで、SKメルマガご購読の皆様からEメールにて沢山のご質問を頂戴致しました。
重複するご質問に対してはメルマガコンテンツとして詳細な情報を元に纏め上げ、ご購読の皆様へ配信してまいりました。
対して、個別への回答に関しては短文かつ簡潔に回答をさせて頂いております。
そしてこの度、一定数以上のご質問が集まったため、同内容をSKメルマガご購読の皆様と共有したいと存じます。
なお、ご質問の内容に関しては一部修正が施されている箇所もございます。
<質問:2020年10月17日>
早速で申し訳ありませんが、先般お答え頂いた【ブレインストームセルセラピューティクス(NASDAQ:BCLI)】の《ALS,MS》の開発に付き再度お答え頂きたく、お忙しい中誠に申し訳ありませんが、下記に付き何卒宜しくお願い致します。
質問事項
1)資金の方も10/14現在3310万$を保有し、11月末までにトップラインの結果が予想されるとの事。
開発スピードが尚一層早まった感がありますし、商業段階の事業体に向かう為経営陣に2名を迎え、マネジメントチームの拡大を図りました。
先般のお答えでは、《ALS開発については脅威ではあるが、事業全体では脅威に当たらない》との事でしたが、メディシノバは本当に太刀打ちできるのでしょうか?
2)メディシノバは交渉中とのコメントですが、本当にそうなのでしょうか?
そうであれば何故にこうまで交渉が長引くのでしょうか?
3)開発している事に付いての価値は認めますが、特許期間の事もあり、受入側として
は商業的価値を見出していないのでないのでしょうか?
4)ALSに関しては自社開発ですが、言葉は悪いですが他の治験は他力本願です。
これも進捗が遅れる大きな原因と思いますが如何でしょうか?
成果が出た場合の権利関係(金銭的も含め)はどうなるのでしょうか?
5)社長は<事業価値・株主価値の最大化を図る>とのコメントを発しておられます
が、小生は最近<研究者の名誉>と言う事が頭の片隅に芽生えています。
質問としては重複するかもしれませんが、本当にメディシノバは花咲かせる事が出来るのでしょうか?
<回答1>
1.ブレインストーム NurOwn vs メディシノバ MN-166
以前お答えした内容に変わりなく、ALSの開発に対しては驚異と成り得るものの、その他開発パイプラインの種目および同社の主力製品であるNurOwnの作用機序の観点から、メディシノバの主力パイプラインであるPMSならびにその他パイプラインとは直接的に競合しないと考えております。
NurOwnは外胚葉由来の間葉系幹細胞による神経再生医薬品です。
従来の培養型再生医薬品とステムリム社が先駆する再生誘導医薬の中間の様な同医薬品は、慢性的な変性よりも急性的な変性に対して効果を発揮しやすいです。
NurOwnのフェーズ2治験結果からも、進行の遅いALS患者に対しては統計的な結果は得られておらず、進行の早いALS患者に対してのみ有効性が認められました(投与回数に比例し、その効果も減衰していく傾向も見られます)。
対してMN-166の効能は慢性疾患に対してよりその効果を発揮し、それは過去の治験結果やPMSの治験プロトコルで急性増悪患者(再発あり患者)を避けていることからもお分かりになるかと思います。
よって、NurOwnとMN-166の両方がALS治療薬として上市したとしても、その効能によりALS患者の積極的な奪い合いは起き得ないのではないでしょうか。
これにより、私は同社のNurOwnがMN-166の競合になる可能性は捨てきれないにせよ、驚異とは成り得ないと考えております。
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