Part.2では「主要な幹細胞」と題し3回に分けて「間葉系幹細胞」、「iPS細胞」、「ES細胞」を紹介しました。
この3種の幹細胞の使い道を区分すると、iPS細胞、ES細胞は外科的に移植する体細胞として用いられるのに対し、間葉系幹細胞は人体の損傷または死滅した細胞に取って代わる細胞の種(幹細胞)として用いられます。
そのため、一般的に認知されている(iPS細胞やES細胞を用いた)再生医療は、「細胞移植による再生医療」と定義した方がより適切です。
間葉系幹細胞による再生医療は、人体の再生力に則っているため「細胞置換による再生医療」としてここでは定義します。
そしてステムリムは、間葉系幹細胞による「細胞置換による再生医療」を、体内の間葉系幹細胞量を増加させたり、間葉系幹細胞の働きを効率化することで実現しようとしています。
間葉系幹細胞はほとんどの体細胞に分化出来るため、理論的には放おっておけば勝手に損傷または壊死部分を再生することになります。
しかし間葉系幹細胞は分裂回数の上限のために再生量が限定的であったり、損傷または壊死部分へ到達が出来なかったりと、大きな制約がつきまといます。
そのため、ステムリムはPJ1,2などのペプチドで体内の間葉系幹細胞量を増加させることで再生量の規模を拡大し、PJ3で間葉系幹細胞の働きの効率化(損傷または壊死部分への誘導)することで、再生の頻度を高めていこうと試みています(このことをステムリムは「再生誘導医療」と定義している)。
細胞移植よりも細胞置換の再生医療の方が、人体の本来ある再生能力をより活かしているため、細胞移植に取って代わる再生医療に成りうる可能性を大いに秘めています。
<調査銘柄の概要>
4599 : ステムリム
住所 : 大阪府茨木市彩都あさぎ7丁目7-15 彩都バイオインキュベータ3階
電話番号 : 072-648-7152(非通知発信は接続不可)
HP : https://stemrim.com/
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