<投資家Q&A-057-1>メディシノバ 『導出交渉およびALS治験の遅れ / 岩城社長による導出締結の可否』

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<当記事は2020年04月17日にSKメルマガで配信されたコンテンツです。>

<当記事はSKブログへの転載ルール「同内容がメールマガジンで配信された日にちから10日以降」に基づき掲載されます。>

 

これまで、SKメルマガご購読の皆様からEメールにて沢山のご質問を頂戴致しました。

重複するご質問に対してはメルマガコンテンツとして詳細な情報を元に纏め上げ、ご購読の皆様へ配信してまいりました。

対して、個別への回答に関しては短文かつ簡潔に回答をさせて頂いております。

そしてこの度、一定数以上のご質問が集まったため、同内容をSKメルマガご購読の皆様と共有したいと存じます。

なお、ご質問の内容に関しては一部修正が施されている箇所もございます。

 

<質問:2020年4月2日>

コロナの影響で進行型多発生硬化症の導出やALSの治験の遅れはかなりでますか?

 

<回答>

新型コロナウイルスの影響による進行型多発生硬化症含むMN-166の導出契約の遅れと、ALS治験の遅れについてご質問を確認致しました。

まずMN-166の導出交渉に対しては、海外諸国の入国禁止やロックダウン等による影響を受けることは否定できませんが、交渉担当者が同じ国に居住しているのであれば影響はそれほど起きないと考えております。

規模は違えど、私の知人の経営者は打ち合わせや契約交渉を普通に行っているという例も踏まえ、少人数規模の面談には大きな影響を与える可能性は少ないと考えているからです。

対して、ALS治験は大きな影響を受けると考えております。

米国製薬会社のPfizerは、日本、中国、韓国を除いた国際治験の新規エンロールを3週間延期しました。

理由は既に治験に参加している被験者の安全を優先的に確保すためであり、新型コロナウイルスの影響を大きく受けた事例でございます。

そのため、ALSフェーズ3治験に対する新規患者をエンロールすることは現状難しいというのが一般論であり、私はこの考えを支持しております。

 

<質問:2020年4月3日>

質問ですが、昨年2月の決算説明会動画を見ると、岩城社長は開発中の薬について、かなり自信満々に話す一方、いざ導出の質問に対しては、『心配していません』『行間を読んでください』などと答えにならない答えをし、結局年末までに導出できず、上場廃止危機に直面しました。

そして今年2月の説明会動画では終始覇気のない表情で質疑もなく、あれが大型契約を間近に控えた経営者の表情とはとても思えませんでした。

これまでの功績はきちんと評価されるべきでしょうが、肝心の導出に関しては、誤魔化しというか何かを隠してるという思いしか湧きません。

メルマガ主様はそのように感じませんか?あの社長では決して導出はできないと思ってます。メルマガ主様のお考えをお聞かせいただけますでしょうか。

 

<回答>

導出に関わる岩城社長の今までの発現についてご質問頂きました。

仰る通り、岩城社長のご発言は不信感を与えることとなっているのは間違いありません。

かくいう私も岩城社長の事実に関する発言以外は参考程度にしか思っておらず、『心配していません』『行間を読んでください』という発言に対してそれらを投資判断にすることはしておりません。

そのため、岩城社長の発言や表情に対しては不信感などの感情は持っておりません。
より正確に言うのであれば、投資家との対話に関しては岩城社長に対して期待は持っていないからです。

また、岩城社長と導出についてですが、私は導出は可能だと考えています。
これは岩城社長が優秀だからという訳ではなく、MN-166の開発を進めるためにはそれしか選択肢が無いからです。

要するに、岩城社長だろうが松田CMOだろうが、取れる選択は限られているということです。

自身の保身のために愚かな選択をする社長も存在しますが、メディシノバの場合、岩城社長の同社株保有率や社外取締役の存在がそれを許しません。

結論として、メディシノバの社長が岩城社長であっても導出は可能であるということが私の意見です。

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