メディシノバ  2019年5月から続く下降トレンドの終焉に向けて(前編下:事業進捗リスク)

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2019年5月以降、10ヶ月間程続いているメディシノバ株の下落がそろそろ終焉を向かえるのではないかと感じています。

その理由を、現在恒常的にメディシノバに関わっている4つのリスク(経営者リスク、事業進捗リスク、上場廃止リスク、財務リスク)から紐解いていこうと思います。

 

2.事業進捗リスク

メディシノバは設立年の2000年から2007年までを除き、非常に事業進捗が遅い状態となっています。

理由は単純明快であり、メディシノバは常に金欠状態だからです。

これは、2019年度末までの累積欠損金$369,072,945の大部分を2007年度までに消費してしまったことが原因であり、設立後のスタートダッシュを盛大に失敗してしまった形です。

これにより、メディシノバは事業を継続するにあたり実質的に2つの選択肢から1つを選ぶ状況に陥りました。

増資による資金調達によって事業を継続する方法か、助成金によって事業を継続する方法か、です。

 

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特にMN-166の進行型多発性硬化症適応パイプラインは自社開発でサクサクと進めていれば、上場廃止リスクや機会損出の対応にもっと余裕を持って取り組めたはずです。

しかし、2020年度が始まって2ヶ月が経った今、のんびりとしていた進捗状況に動きが見られました。

最も注目した点が2020年12月19に発表された資料「2019年12月期 決算説明会資料」において、ALSフェーズ2b/3治験「COMBAT-ALS (ALS2301)」の開始の報告があったことです。

 

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そのため、長期的かつ安定した売上計上の可能性が最も高いALS治療薬の契約を、契約一時金やマイルストーン偏重ではなく、売上ロイヤリティ偏重にしたと推測します。

2020年度の事業進捗の最大のテーマはやはり「MN-166の導出」です。

そして、ALSパイプラインが動き出したことは、MN-166の導出交渉に対して初めて具体的な決定事項があったことを指します。

そのため、進行型多発性硬化症パイプラインや、それ以外のパイプラインも徐々に動き出すでしょう。

懸念点としては依存症パイプラインの扱いが上げられますが、それを踏まえたとしても「事業が一向に進まない」という事業進捗リスクは十分に後退したはずです。
 

当記事のご購入は、SKブログ記事2本分(前編上:経営者リスクおよび前編下:事業進捗リスク)に該当致します。

 

<調査銘柄の概要>
4875 : メディシノバ / MNOV : MediciNova
住所 : (日本支社)東京都港区西新橋1-11-5-5F / (本社)4275 Executive Square, Suite 300, La Jolla, California
電話番号 : 03-3519-5010 / 1-858-373-1500
HP : https://medicinova.jp / https://medicinova.com

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