<投資家Q&A-057-2>メディシノバ 『低水準株価による導出一時金の受領額 / 導出までの長い道のり』

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<当記事は2020年04月17日にSKメルマガで配信されたコンテンツです。>

<当記事はSKブログへの転載ルール「同内容がメールマガジンで配信された日にちから10日以降」に基づき掲載されます。>

 

これまで、SKメルマガご購読の皆様からEメールにて沢山のご質問を頂戴致しました。

重複するご質問に対してはメルマガコンテンツとして詳細な情報を元に纏め上げ、ご購読の皆様へ配信してまいりました。

対して、個別への回答に関しては短文かつ簡潔に回答をさせて頂いております。

そしてこの度、一定数以上のご質問が集まったため、同内容をSKメルマガご購読の皆様と共有したいと存じます。

なお、ご質問の内容に関しては一部修正が施されている箇所もございます。

 

<質問:2020年4月5日>

今現在のメディシノバの時価総額と仮に契約一時金が200億と比較した場合、時価総額より高い一時金を払って契約する可能性は十分にあるのでしょうか?

 

<回答>

時価総額と契約一時金の兼ね合いに関してご質問いただきました。

メディシノバの時価総額が交渉中の契約一時金よりも低い場合においても、契約が無事結ばれるのかどうかご心配かと思います。

結論から先に申し上げると、同状況下においても契約締結は可能です。

契約一時金に資本提携による条項が含まれている場合では、やはり株価が重要になります。

仮に200億円の契約一時金において、100億円はライセンスとして、残りの100億円を資本提携で見込んでいる場合、以下の式が常に考慮されます。

<契約一時金:ケース1>
契約一時金(= 目標:200億円) = ライセンス料(= 100億円)+ 資本提携(= 株価 * 発行株数)

交渉中において株価単価を1,000円で考えていた場合、必要な発行株数は1,000万株となり、新株発行後の占有率で約19%となります。

ここで経営陣は発行先のメディシノバに対する支配権を考えます。全体の19%であれば、単なる大株主で済むため、経営陣の懸念は小さいです。

対して、現在の株価で考えた場合が以下のとおりです。

<契約一時金:ケース2>
契約一時金(= 目標:200億円) = ライセンス料(= 100億円)+ 資本提携(= 333円 * 約3,000万株)

この場合だと、支配権が全体の約57%となるため、(同株価での買収を受け入れるとは考え難いため)経営陣はこの交渉を修正する羽目になります。

こうなるとメディシノバ経営陣が取れる手段は、将来の自社の売上を削ってでもライセンス料を200億円に近づける、または、契約一時金の額を下げることで資本提携額も下げるか、の2つです。

しかし、例に上げた200億円は進行型多発性硬化症のフェーズ3治験を実施するには必要な額と考えられるため、この契約一時金の目標を下げることは考え難いと推測します。

そのため、メディシノバはライセンス料を引き上げることで契約一時金を予定通り確保する方向に進むと考えております。

 



<質問:2020年4月5日>

いつもありがとうございます。早く導出してもらいたいですね。

 

<回答>

仰る通り、私も早く導出交渉が纏まることを願っております。

約一年前には1,500円の株価に迫っていたことを考えると、現在の株価333円はあまりに理不尽に感じます。

しかし、これも投資の世界に身を置く者の運命なのでしょう。

過去のリーマン・ショック、東日本大震災、チャイナ・ショック、その他個別的な下降局面を経験したからこそ、精神的に安定した毎日を過ごすことが出来ておりますが、投資経験の浅い昔の自分に戻った場合、この苦境に心が折れていることは否定できません。

投資の醍醐味は自分の戦略がバシッと決まったことに付きます。しかも、それが長期間に渡ればなおさらです。

〇〇様はどれぐらいの期間、メディシノバを保有しておりますでしょうか?私は約6年間となり、投資歴13年の約半分をメディシノバを中心に過ごしております。

その6年間、何度も何度もメディシノバの評価や自分の戦略を見直しました。それでも結論は毎回同じで「保有継続」です。

もちろん、今回のコロナショックにおいても出した結論は同じでした。

SKメルマガをわざわざお金を払って購読して頂いていることからも、〇〇様も私と同じ考えかと勝手ながら思っております。

それ故、導出契約締結の日まで、一緒にメディシノバに付き合いましょう!

私は、私達の戦略は間違っていないと信じております。

 

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