メディシノバ アノマリーの創造

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メディシノバの株価が1400円台を着けた5月以降、約4ヶ月にも及ぶ下降トレンドを受け、同社株主の皆さまも疲弊しきっているかと思います。メディシノバのポテンシャルを信じている私としても現在の株価には多少なりとも堪える部分がありますが、信念と忍耐をもって保有し続けています。

さて、本日はその株価についての記事にしようと思います。株価のテクニカル分析では多種多様な方法論が確立されています。しかし、その確立された方法論であっても説明出来ない株価の動きが存在するのも事実です。その理論的な根拠がないものの、経験則的な傾向をアノマリーと言います。

アノマリーは世界中で多数存在し、そのアノマリーに基づいた格言も存在します。例えば日本でも有名な米国のアノマリー格言「Sell in May, and go away; don’t come back until St Leger day. 」。日本では「Sell in May」として普及している格言ですが、実際には続きがあり、意味するところは「5月に売って9月第2土曜日まで戻ってくるな。」ということです。マーケットが5月〜9月中頃まで弱いアノマリーに基づいた格言です。

それではメディシノバの株価はどうでしょうか。JASDAQ市場での同社株価から見てみましょう。(JASDAQとNASDAQの相関関係が非常に強いため「参照:<投資家Q&A-003>メディシノバ JASDAQ上場廃止ケースのNASDAQ時価総額テクニカル分析」)。

(図表1:株価(月別) 作成:SKブログ)

図表1の月別株価チャートからではアノマリーを見出すことは難しいことが分かります。そのため、前後する月の株価が上昇または下降しているかを見ることで、月ごとの上昇(または下降)傾向を考察します(図表2)。

(図表2:勝敗数(対前月比) 作成:SKブログ)

図表2からは1、2、9月において株価上昇傾向が見られました。反対に3〜7月、10〜12月と1年間のほとんどの期間で株価下降傾向が見られます。

続いて月ごとの累積差額を考察します。図表2の勝敗数ではあくまで株価が上昇または下降したかを見ただけなので、どの程度の規模で上昇または下降したかも見る必要があります(図表3)。

(図表3:累積差額(対前月比) 作成:SKブログ)

図表3では5月の下降トレンドの大きさが目に止まります。また、10、11月も大きな下降トレンドが認められました。

以上よりメディシノバのアノマリー格言を1つ作るとした場合、上記の「Sell in May, and go away; don’t come back until St Leger day. 」を文字り「Sell in February, and go away; don’t come back until Xmas.(2月に売ってクリスマスまで戻ってくるな。) 」という格言が作れそうです。

 

<調査銘柄の概要>
4875 : メディシノバ / MNOV : MediciNova
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