メディシノバ 2019年12月期の導出・提携交渉に関する報告を受けて

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メディシノバは2019年12月27日に「2019年12月期の当社業績の見通しに関するお知らせ」を発表しました。

同資料において、2019年12月期中の導出・提携交渉の合意が得られないことが確定しました。

<導出交渉に関する文面(抜粋)>

2019年12月期において、営業利益及び営業キャッシュ・フローのマイナスを解消するため、ライセンスアウトによる技術導出や共同研究開発の交渉等を進めてまいりました。

しかしながら、本日まで、交渉は継続して進めているものの合意には至っておらず、時間的猶予の観点から考えると、今期中に売上として計上する、あるいは今期中に契約一時金を受領することはきわめて難しい状況となりました。

 

本ブログで度々主張していた通り、私は2019年12月期中の合意を強く信じていました。しかし同報告を以てその主張にNOが突き付けられ、非常に残念な気持ちで2019年を終えそうです。

さて、結果は結果として受け止め、次のアクションを考えなくてはなりません。

2019年度の営業利益及び営業キャッシュ・フローのマイナスを解消出来なかった場合、メディシノバは2020年度中の上場廃止が見込まれていました。

そのため、次のアクションを考えるうえでまずはJASDAQ市場の上場維持の可否を見極めなくてはなりません。

上場維持の可否については「メディシノバ JASDAQ上場廃止リスクの大幅な低下」や、2019年12月27日に日本取引所グループから公表された「監理銘柄の指定に関する取扱いについて:メディシノバ・インク」からも、まず間違いなく上場は維持されるでしょう。

続いて、メディシノバのポテンシャルです。同社のポテンシャルについては今年度の見るも無残な経営成績であったとしても疑う余地はありません。

最後にメディシノバの舵を取る岩城社長です。この場で申し上げるのは非常に失礼に当たるとは存じながらも、岩城社長の経営者としての評価は落第点と言わざるを得ません。

以上より、メディシノバと名付けられた船は2020年も航海に出るチャンスを得ることでしょう。そして同船は非常に強力であり、荒波にも負けず前に進むことが可能です。

メディシノバ船に乗客として乗り込む株主としての懸念は、船長である岩城社長が船を目的地(提携合意)まで運べるかどうかです。

舵取りを誤り明後日の方向に進むかもしれません。機材を破損させて沈没させるかもしれません。

乗客である我々株主は船体(メディシノバ)と船長(岩城社長)を天秤にかけ乗船するかどうかを判断しなくてはなりません。

私の考えは現状況下において、船長の仕事は目的地への方角を見誤らないことであり、それは出来ると評価しています。

方角さえ間違わなければ、強力な船体が目的地へと運んでくれると評価しています。

結論として、私は2020年度もメディシノバへの投資を続けます。

最後に、私の投資哲学の礎であるBerkshire Hathawayのウォーレン・バフェット氏の言葉に「I try to buy stock in businesses that are so wonderful that an idiot can run them. Because sooner or later, one will.(和訳:私はバカでも経営が可能な優良企業の株を買うようにしています。なぜなら、どのような企業でも遅かれ早かれそういう人が経営するからです。)」というものがあります。

果たしてメディシノバがこの文言に当てはまるのかどうか、2020年に明らかになることでしょう。

<調査銘柄の概要>
4875 : メディシノバ / MNOV : MediciNova
住所 : (日本支社)東京都港区西新橋1-11-5-5F / (本社)4275 Executive Square, Suite 300, La Jolla, California
電話番号 : 03-3519-5010 / 1-858-373-1500
HP : https://medicinova.jp / https://medicinova.com

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