メディシノバ『日経バイオテクおよびSeeking Alphaの内容に対する見解』【投資家Q&A-123】

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※当記事は2021年5月19日にSKメルマガで配信されたコンテンツです。

 

<質問:2021年5月5日>

メディシノバのホームページのニュースでメディアの項目で5/3,4掲載された記事は期待してよいのでしょうか?

それとも以前からあることでそれほど期待すべき事ではないのでしょうか?

どう判断したらよいのか教えてください。

 

<回答>

以下の日時に発表されたIR資料についてご質問を頂戴いたしました。

・5月3日発表
日経バイオテク 2021年4月30日号のバイオベンチャー株価週報にて当社が紹介されました。
https://medicinova.jp/wp/wp-content/uploads/2021/05/%E6%97%A5%E7%B5%8C%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%86%E3%82%AF_20210430.pdf

・5月4日発表
Seeking Alpha(2021年4月26日)にて当社が紹介されました。
https://medicinova.jp/wp/wp-content/uploads/2021/05/Seeking-Alpha_20210426.pdf

 

それぞれの資料において共通している点はやはりメディシノバの現在の時価総額が極めて割安な状態にあるという点です。

そのため、同資料を参考とする時価総額に対する期待はお持ち頂いて宜しいかと思います。

しかし、同資料に掲載されている内容は既存株主にとっては既知情報となり、どちらかというと新規投資家を対象とする内容になっています。

そして、同資料が新規投資家をどれほど集められるかどうかは既に結果が出ていると思っており、その結果は「集められなかった」と思います。

故に、同資料がメディシノバ株価に与える影響は無かったとご理解下さい。

参考として、以下に上記2つの資料の注目点とそれに対する私の意見を記述させて頂きますのでご参考下さい。




<5月3日発表:日経バイオテク>

「今回の対象疾患はレーバー先天性黒内障だが、AAVは遺伝子治療の基盤技術であり、他の疾患に対して横展開されることは容易に想像が付く。」
→横展開されることは予想されるが、横展開される適応症は黒内障同様に患者数が極端に少ないか、既存治療法が効かない一部の限られた患者向けと予想されます。

「イブジラストの進捗に関してニュースが無く、停滞している印象のあった同社に対して、今回のマイルストーン受領は大きなポジティブ材料となりそうだ。」

→MN-166のポテンシャルと比較すると、ポジティブ材料というにはあまりに物足りません。

 

<5月4日発表:Seeking Alpha>
「MediciNova is a frustrating but potentially exciting hold for retail investors.(メディシノバは個人投資家にとってフラストレーションが溜まる企業であると同時に、期待をもたせ続ける企業でもあります。)」

「MediciNova is very much in that vein at the current time with two late stage therapies with >billion $$ potential. (メディシノバは10億ドル以上の年間売上高を期待出来る可能性のある2つの開発後期治療薬を持っている状態です。)」

「its modest market cap $215 million pales in comparison to this potential.(215百万ドルという時価総額はメディシノバのポテンシャルに対して極めて過小評価されたものです。)」

→正しくその通りだと思います。

以上でございます。

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