※当記事は2021年5月27日にSKメルマガで配信されたコンテンツです。
<質問>
SK様は今回の自社のフェーズ3への方針変更の可能性についての評価はどのような感じですか?メディシノバにとってプラスですか?
また理由はやはり導出交渉がうまくいかなかった後ろ向きな理由か、自社開発もできるという前向きな理由かどちらでしょうか?
今回の予想される適応でのフェーズ3のメリット、デメリットも教えてください。
<回答>
メディシノバ経営陣によるPMS関連の自社フェーズ3治験の方針変更の判断に対する評価は難しいところです。
方針変更の件で私が感じたことは、メディシノバは本気でグローバルな製薬会社(例えばジェネンテックやアムジェンなど)になることを目指していること、そのために研究開発に対する妥協はしないこと、でした。
しかし、方針変更がそれをプラスに動かすかというと疑問に感じております。
方針変更の理由は「導出・共同開発を主線」と明記していることからも、前者の「導出交渉がうまくいかなかった後ろ向きな理由」だと思います。
また、昨日配信のメルマガでもお答えした通り、PMS起因の眼疾患フェーズ3治験の自社開発を行うメリットは、視神経炎に対する治療薬としての売上を見込めることの他、同治験により副次項目としてEDSSの変動もデータとして取得することが考えられ、それは今後のPMS治療薬開発における導出交渉等の武器として活用することが可能です。
デメリットはやはりPMS治療薬上市までが長期化するため、機会損失の大きさが上げられます。
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