<当記事は2020年07月19日にSKメルマガで配信されたコンテンツです。>
<当記事はSKブログへの転載ルール「同内容がメールマガジンで配信された日にちから10日以降」に基づき掲載されます。>
これまで、SKメルマガご購読の皆様からEメールにて沢山のご質問を頂戴致しました。
重複するご質問に対してはメルマガコンテンツとして詳細な情報を元に纏め上げ、ご購読の皆様へ配信してまいりました。
対して、個別への回答に関しては短文かつ簡潔に回答をさせて頂いております。
そしてこの度、一定数以上のご質問が集まったため、同内容をSKメルマガご購読の皆様と共有したいと存じます。
なお、ご質問の内容に関しては一部修正が施されている箇所もございます。
<質問:2020年7月11日>
今回は、以下の3点についてお尋ねいたします。
1.現在、導出・提携・共同開発交渉を続行中であるのは事実だと思いますが、動物
実験や作用機序からして、COVID-19薬剤としての成功確率は非常に高いと思
われます。
最近、抗COVID19ウイルス薬に同定されたとのIRの記述からも、岩城氏が自信を深めたと思われ、早期にFDAからの承認が得られれば、緊急性をかんがえると、これを起爆剤にし、MN-166の全体を大枠で自社開発とするという可能性はないのでしょうか。
2.最近の3か月の株価の動きは一定で、非常に不自然だと感じております。先生は、機関による決済売買と指摘されております。
この動きは、交渉相手との資本提携のからみと言う可能性はないでしょうか。契約一時金と割当株数について大筋で合意した結果と考えられないでしょうか。
IRのまずさなどがありますが、内包しているポテンシャルからして、現在の株価はあまりにも不相応だと思います。
3.COVID-19感染によるARDSの治験申請が承認されました。
7日間投与で14日目と28日目にフォローアップとのことで、約1か月で終了することになりますが、この解析結果はどのくらいで発表されると思われますか。
NIHの開示では7月末から治験開始となっておりますが、緊急性から中間発表などないのでしょうか。
以上、ご多忙中と存じますが、ご回答のほどよろしくお願いします。
<回答>
1.MN-166(イブジラスト)の自社開発の可能性
イブジラストの作用に関する多数のデータより、私もARDSを適応とするCovid-19治療薬としてMN-166が世に出る可能性は高いと考えております。
しかし、FDAからの承認を得るまでは数年の時を要する可能性が高く、メディシノバ単独の現状では1〜2年での早期承認は考え難い現状です。
そのため、Covid-19治療薬としての売上高による開発資金の捻出は考え難く、考え得る選択肢としては、イェール大学と共同で行っている現在進行中のARDSフェーズ2治験のポジティブな結果による早期終了を足掛かりとした株価急騰による時価総額の拡大を前提としたものです。
MN-166の主要パイプラインである進行型MSのフェーズ3治験を実施するには最低200億円が必要と見込まれます。
また、NASDAQ市場では新株発行による資金調達は時価総額の10%以内である必要があります。
よって、Covid-19治療薬開発のみに焦点を当てた場合、メディシノバの時価総額がARDSフェーズ2治験の結果により2000億円まで拡大した場合はMN-166の自社開発が可能になります。
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