<当記事は2020年10月21日にSKメルマガで配信されたコンテンツです。>
<当記事はSKブログへの転載ルール「同内容がメールマガジンで配信された日にちから10日以降」に基づき掲載されます。>
これまで、SKメルマガご購読の皆様からEメールにて沢山のご質問を頂戴致しました。
重複するご質問に対してはメルマガコンテンツとして詳細な情報を元に纏め上げ、ご購読の皆様へ配信してまいりました。
対して、個別への回答に関しては短文かつ簡潔に回答をさせて頂いております。
そしてこの度、一定数以上のご質問が集まったため、同内容をSKメルマガご購読の皆様と共有したいと存じます。
なお、ご質問の内容に関しては一部修正が施されている箇所もございます。
<質問:2020年10月9日>
いつもお世話になっております。既に10月ですね。
今年もまさかこの時期まで導出がないとは思ってもいませんでした。
交渉していてこんなに長く契約できないなんて普通考えられません。
最近では166単剤ではなく他剤との併用なんて言い出してます。
単剤ではどこからも相手にされないからでしょうか。
そもそも166の薬効は契約できるほどのレベルにないのではないですか?
<回答>
導出交渉に関しましてご質問を頂戴しております。
まず、創薬の導出交渉は物質特許化合物のもので約2年間が掛かると言われております。
この例は非臨床治験から導出交渉を始め、フェーズ1治験の有効な結果を得た場合の物質特許保有化合物の契約締結までの期間におけるものです。
よって、メディシノバのMN-166の様に物質特許未保有で非常に多くの用途特許保有パイプラインの導出にはやはりそれ以上の期間が要するものと想像されます。
メディシノバが初めて開示資料に導出の意向を示したのが2018年7月でありますから、それを基準に考えると2年2-3ヶ月が経過しており、突出して交渉が遅れていると言う訳では無いように感じます(岩城社長がこれまでに言及したいくつかのことに対しては投資家を混乱させたという意味でネガティブな立ち振舞だとは思います)。
また、MN-166と他化合物との併用療法ですが、これはむしろ前向きに捉えて宜しいかと思います。
「2019 年 12 月期 決算説明会 補足説明 」において文末の質疑応答が明示されております。
仮にMN-166の進行形MSにおいて併用投与の開発が将来的に行われるのであれば、それも見越した契約内容となり、その場合契約一時金もより高額になります。
以上より、岩城社長のいくつかのコメントにより導出が間近と考えるお気持ちは十分理解出来ますが、他の事例との比較においてはまだ許容範囲内という考えもございます。
さらに、MN-166の薬効は客観的に非常に素晴らしい結果を残しています。
それだけは疑うことなく信じるべきと思います。
以上でございます。
◆質疑応答
・質問1
決算説明会の資料の 41 頁(2020 年 開発プラン:MN-166)において、進行型多発性硬化症
(Prog MS)の開発プランについて、「共同開発の可能性については引き続き交渉継続」と
なっています。以前は「導出」と表現されていましたが、導出は断念したのでしょうか?
・回答1
進行型多発性硬化症(Prog MS)の第三相治験は、現在の当社の資金力では完遂できないこ
とから、ビジネス・パートナーとの開発を望み、そのことに関して「導出」という言葉を用いておりました。
しかし、交渉の過程において、地域を限定した開発権利の導出や、特定の条件を付す等多様なスキームが検討されていることから、導出よりも「共同開発」という言葉の方が相応しいと考え、決算説明会では共同開発という言葉を用いました。
2018 年 7 月 24 日公表の決算説明会資料 53 頁(今後の開発プラン)にも記載いたしましたとおり、“導出相手によっては共同開発も考慮”という考えは、従来から大きく変わったわけではございません。
よって、導出を断念したということや方針を転換したといったことではございません。
上記の様な詳細な説明がないまま、用いる言葉の変化で誤解を招き、申し訳ございません。
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