メディシノバ『MN-166(イブジラスト)のARDS動物モデルスタディ(Med Sci Monit、2020; 26:e922281)の解説【総括】』

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<本文は「Ibudilast, a Phosphodiesterase-4 Inhibitor, Ameliorates Acute Respiratory Distress Syndrome in Neonatal Mice by Alleviating Inflammation and Apoptosis(Med Sci Monit、2020; 26:e922281)」の解説記事となります。>

 

<シリーズ記事の一覧>

メディシノバ『MN-166(イブジラスト)のARDS動物モデルスタディ(Med Sci Monit、2020; 26:e922281)の解説【スタディ方法編】』

メディシノバ『MN-166(イブジラスト)のARDS動物モデルスタディ(Med Sci Monit、2020; 26:e922281)の解説【肺水腫編】』

メディシノバ『MN-166(イブジラスト)のARDS動物モデルスタディ(Med Sci Monit、2020; 26:e922281)の解説【肺組織炎症性サイトカイン編】』

メディシノバ『MN-166(イブジラスト)のARDS動物モデルスタディ(Med Sci Monit、2020; 26:e922281)の解説【血中炎症性サイトカイン編】』

メディシノバ『MN-166(イブジラスト)のARDS動物モデルスタディ(Med Sci Monit、2020; 26:e922281)の解説【肺組織におけるケモカイン編】』

メディシノバ『MN-166(イブジラスト)のARDS動物モデルスタディ(Med Sci Monit、2020; 26:e922281)の解説【肺組織におけるアポトーシス編】』

 

<本文>

同スタディの1〜4を通して、肺水腫の治療効果、ならびに、肺組織における炎症および細胞死を抑制する効果がイブジラストに認められ、重症肺炎やARDS治療薬として成り得る可能性を示しました。

また、その効果のメカニズムは免疫阻害作用を伴わないため、感染症などで引き起こされた肺炎治療薬として非常に有望です。

治療薬が存在しないARDS疾患において、本スタディの結果はイブジラストが同治療薬の非常に有望な選択肢であることを示しました。

 

<要約>

「1.肺水腫」
イブジラストは炎症作用物質であるPDE4の発現を抑制することで、肺組織の出血、肺胞のうっ血、そして肺胞壁の浮腫を治癒し、肺水腫の症状に対する治療効果があると判断されました。

 

「2.血清および肺組織における炎症性サイトカイン」
イブジラストは血清および肺組織における炎症性サイトカイン(TNF-a・IL-1β・IL-6・MCP-1)の抑制に効果を発揮すると判断されました

 

「3.肺組織におけるケモカイン」
イブジラストは肺組織の炎症を及ぼすケモカイン(CXCR4・SDF-1・CXCR5・CXCL1)を抑制する効果を発揮すると判断されました。

 

「4.肺組織におけるアポトーシス」
イブジラストは肺組織における抗アポトーシス減少の抑制、および、アポトーシス誘導物質の増加の抑制により、肺組織におけるアポトーシスを抑制する効果を発揮すると判断されました。

 

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